4~5年続いたドケルバン病(腱鞘炎)が改善|首の不調との関係も見えてきた50代女性の症例

タイトル

4~5年続いたドケルバン病(腱鞘炎)が改善|首の不調との関係も見えてきた50代女性の症例


要約文

4~5年前から左手首の母指側に痛みがあり、整形外科でドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)と診断された50代女性の症例です。

湿布や飲み薬、リハビリを受けていましたが改善が続かず、一時は落ち着いていたものの2か月前から再び悪化。リハビリ後にかえって痛みが強くなったことをきっかけに来院されました。

整体では手首だけを見るのではなく、母指・前腕・肘・肩・首までのつながりを確認しながら施術を実施。途中で首の古傷が影響して症状がぶり返す場面もありましたが、身体全体の連動性を整えることで痛みが改善し、日常生活や仕事が楽に行えるようになった症例です。


■ 来院のきっかけ

「パソコンを使うたびに手首が痛くて、仕事に集中できないんです。」

そう話してくださった50代女性です。

4~5年前から左手首の親指側に痛みが出始め、整形外科でドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)と診断されました。

親指を動かしたり、手首を反らしたりするとさらに痛みが出る状態でした。

当時は湿布や飲み薬、リハビリを受けていたものの、忙しさもあって治療を中断。痛みは落ち着いたものの違和感は残ったままでした。

ところが2か月ほど前から再び症状が悪化。

整形外科でリハビリを受けましたが、施術中の痛みが強く、帰宅後にはさらに悪化してしまったそうです。

そこで以前お世話になったことを思い出し、あいば健整院へ来院されました。

お話を伺うと、若い頃に自転車事故を2回経験しており、首の不調を抱えていたとのこと。腰痛や肩の痛みも繰り返してきたそうです。

現在は座り仕事が中心ですが、パソコン作業をすると左手首が痛み、仕事に集中できない状態でした。


■ 1回目の施術

まず全身の状態を確認しました。

仰向けになっていただくと、身体全体に力が入り続けているような印象があります。

今回は特に痛みの強い腱鞘炎への施術を中心に進めることにしました。

母指から手首、前腕、肘にかけて確認すると、手首だけでなく前腕や肘にも大きな負担がかかっていることが分かりました。

そこで、

・母指と示指の関節の調整
・母指から手首へのつながりの改善
・前腕から肘、肩への連動性の回復

を目的に施術を行いました。

施術後には痛みが大きく軽減し、

「かなり楽です。」

と笑顔を見せてくださいました。


■ 2回目の施術

来院時には、

「前回から半分くらい良くなっています。」

とのことでした。

前回と同様に、母指から肩までのつながりを整える施術を行いました。

特に手首周囲の動きの異常が目立っていたため、その改善を重点的に行いました。


■ 3回目の施術

途中で整形外科のリハビリを受けたそうですが、

「やっぱり痛くて、その後また悪くなりました。」

とのことでした。

ご本人も悩まれたそうですが、リハビリは中止することにしたそうです。

施術では無理な刺激を加えず、前回までと同じように腕全体のつながりを整えることを重視しました。

施術後には、

「ほとんど痛くありません。」

という状態まで改善しました。


■ 4回目の施術

高知県のご実家へ帰省中、不安定な椅子から滑り落ちて尻もちをつき、頭も壁にぶつけてしまったそうです。

その後から首が痛くなり、同時に腱鞘炎の症状も再発しました。

「手首はぶつけていないのに、首が悪くなると手も痛くなるのでしょうか?」

と不思議そうに話されていました。

詳しくお聞きすると、若い頃の自転車事故や過去のテニス肘など、首や腕に関わるトラブルを何度も経験されていました。

今回は、

頭蓋骨

頸椎

背骨

左腕

というつながりが回復するように施術を行いました。

その後に手首の施術を加えると、首の痛みも手首の痛みも消失しました。


■ 5回目の施術

症状がかなり落ち着いてきたため、この日は全身調整を中心に行いました。

肋骨や背骨、骨盤のバランスを整え、自律神経から身体全体が働きやすくなるよう施術を行いました。

施術後には、

「首も背中も手も、本当に楽です。」

という感想をいただきました。


■ 考察

今回の症例では、ドケルバン病による手首の痛みだけでなく、過去の首の外傷やテニス肘なども関係していたと考えられます。

実際に症状がぶり返したタイミングでは、首の問題が強く影響していました。

手首だけを施術するのではなく、

母指

手首

前腕





という身体全体のつながりを整えたことで、長年続いていた痛みの改善につながったと考えています。

手は毎日使う場所です。

だからこそ、痛みを我慢しながら生活するのではなく、自然に使える状態を取り戻していただきたいと思います。

ドケルバン病は親指や手首だけの問題として考えられがちですが、この方の場合は首や肘の状態も影響していました。実際に首の状態が悪化した際には手首の痛みもぶり返しており、身体全体のつながりを整えることの大切さを改めて感じた症例でした。