「私の寝る姿勢が問題だと思うのですが…。」
とおっしゃる方は、少なくありません。
寝かたが悪いから、
朝起きるときに痛みが出るのではないか。
そうお考えのようです。
そのため、
からだを傷めない姿勢で
寝なければいけない、と思っておられる方も多いようです。
私は、
寝る姿勢を決めてしまうことは、あまり良くない
と考えています。
寝ているときの大切な役割のひとつは、
昼間についたからだのゆがみや、
姿勢のくせを、無意識に整えていくことです。
寝返りを打つことは、
からだを守るための、自然な働きです。
・仰向けで寝ないと体が片寄る
・横向きだと胃に負担がかかる
・うつ伏せだと顔がゆがんでしまう
このような話を聞くこともありますが、
ずっと同じ姿勢で寝続けることのほうが、むしろ無理があります。
寝ていて下になった部分は、
血管も圧迫され、血流が悪くなります。
その状態が長く続くと、
いわゆる「床ずれ」が起こります。
医学的には「褥瘡(じょくそう)」と呼ばれ、
圧迫された場所の皮膚や組織が傷んでしまう状態です。
これは、
寝たきりの方が特に注意しなければならない問題です。
健康な方であれば、
7~8時間の睡眠のあいだに、
20~30回ほど寝返りを打つ
といわれています。
つまり、
からだは必要なだけ、自然に動いているのです。
「この姿勢で寝ないといけない」
「この向きはよくない」
そう決めてしまうことよりも、
自然に寝返りが打てること
無理なく眠れること
それが、
からだにとって大切なことだと考えています。





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