温水プールでリハビリすることが広まって、最近ではフィットネスクラブでも盛んに
高齢者を対象にプールでの運動が行われています。
リハビリとはそもそも 「カラダの機能を回復させることによって人としての尊厳を
取り戻す」 ことを目的に行われます。プールでのリハビリは脳卒中や脳梗塞後の
片麻痺の回復に有効とされています。
ところが方麻痺には有効なプールでのリハビリも重症の腰痛や膝の痛みに対しては、
かえって害になるものです。
腰痛や膝の痛みは動かすと痛いことがほとんどです。お体にとっては動くことに
よって無理が起きている状況です。痛くてもプールで動いている間に治ることを期待
してリハビリが行われます。
トレーナーの先生もお医者さんもリハビリしている当人もリハビリをして身体がよく
なっているのか、悪くなっているのか測る尺度がありません。だから数か月通ったけ
どだんだん痛くなった。などということが起きるのです。
たとえば、胃が痛くて潰瘍になった人はまず消化機能を全面的に休めることから
始めます。潰瘍が無くなって胃の痛みが無くなってから初めて消化のいいものから
食べ始めます。そこには胃をきたえないと。などという発想はありません。
腰も膝も鍛えなくてもいいのです。痛みが出なくて済むようにカラダの異常を治す
のです。痛みが出るようになった体自体を治すことが欠落したまま、足腰を鍛えよう
として失敗してしまう例が非常に多いのが現状です。
まずカラダの壊れた状態を治す。そして歩いても痛くなくなったら、日常生活の動作
を続けていただいくと自然と必要な筋力は取り戻すことができます。腰痛や膝に関し
ては、たとえプールでのリハビリでも頑張ると逆に関節に無理が起こります。